アドビ システムズは7日、都内で開催した「Adobe Create Now MAX 2013速報イベント」にて、ドローイングソフト「Illustrator CC」やDTP制作ソフト「InDesign CC」のデモンストレーションを行った。デモを担当したのは同社の岩本崇氏。Illustrator CCを筆頭としたいくつかの製品を「デザイナーに関係するソフト」とカテゴライズし、新たに搭載した機能を解説していった。
デザイナーが「Creative Cloud」を使うことで得られる利点 |
「デザイナーのため」のCC製品一覧。この中から「Illustrator CC」、「InDesign CC」、「Muse CC」の解説が行われた |
Illustrator CC
「Illustrator CC」の新機能として最初に紹介されたのは、テキストをアウトライン化することなく個々の文字ごとに拡大・縮小などの編集を行うことができる「文字タッチツール」。複雑なタイポグラフィの作成を容易にするという。
また、図形をひとつ作っておけば、それをもとにコーナータイル(囲み罫の角)を自動生成する「パターンブラシ」機能の進化や、パターンブラシに写真を適用し、パスとして扱う様子を実演。そしてIllustratorで作成したアイコンなどの画像データからCSSを生成する「CSSの抽出」によるWeb制作支援の試みも公開された。
InDesign CC
DTP制作ソフト「InDesign CC」に関しては、64bitのネイティブサポートが最も大きなトピックスとしてあげられた。PDFの書きだしなど、日常的にDTPデザイナーが行う操作が素早く行えることにより、生産性が向上することを強調した。
それ以外にも、フォント管理の機能を強化。正式名以外のキーワードでフォントを検索できる(Illustrator CCでも実装)ようになり、よく使うものを「お気に入りフォント」に登録し、登録したものだけを表示することも可能となった。そのほか、QRコードの作成にも対応。細かなところでは、フォントサイズ指定などで2バイトの数字を入力してしまった場合の1バイト文字への自動修正機能も実装した。