F5ネットワークスジャパンは5月8日、インターネットイニシアティブ(IIJ)とクラウドサービスの共同開発で合意したと発表した。IIJのクラウドサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」(VWシリーズ)にて、「F5 BIG-IP Local Traffic Manager」(BIG-IP LTM)の仮想アプライアンス(VE)を活用した新サービスを提供する。
VWシリーズは、VMwareのハイパーバイザ機能をユーザに提供し、システム用途に応じたITリソースメニューの選択/組み合わせを可能にしたエンタープライズ向けIaaS。vSphere/vCenterの管理者権限を利用者に解放しており、仮想サーバの設計やOSの選択/設定の段階から運用管理までをユーザー側で手掛けることができる。
同社によると、今回、共同開発される新サービスは、VWシリーズ上で利用者の要望に応じたBIG-IP VEの利用形態を実現するための月額課金によるサービスで、2013年夏の提供開始を目指しているという。
「BIG-IP VE」は、vSphere、Hyper-V、Xen、KVMといった仮想環境上で動作し、プログラム言語iRulesおよびiControl APIの機能と、オンライン・コミュニティ・ポータルDevCentralのリソースを活用できる。
なお、両社はBIG-IP LTM VEに加え、ファイアウォールや認証システムといったオプション機能など、F5のテクノロジーを組み込んだサービスを拡充することも検討しているとしている。