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5月7日(米国時間)、Linuxカーネルのメーリングリストに「Tux3 Report: Faster than tmpfs, what?」というメールが投函された。Tux3ファイルシステムの開発者からの報告で、DBENCHベンチマークを実行したところTux3の結果がtmpfsを上回ったという内容になっている。tmpfsはよく使われる軽量なメモリファイルシステム。ほかのメモリファイルシステムに比べて高速だと評価されている。

DBENCHベンチマークは「dbench -t 30 -c client2.txt 1 & (while true; do sync; sleep 4; done)」で実施したとされており、結果として次の値が紹介されている。

  • tmpfs: Throughput 1489.00 MB/sec max_latency=1.758 ms
  • tux3: Throughput 1546.81 MB/sec max_latency=12.950 ms
  • ext4: Throughput 1017.84 MB/sec max_latency=1441.585 ms

Tux3はバージョニングファイルシステムと呼ばれており、ファイルレベルでのバージョン管理が可能。i-nodeベースの既存のファイルシステムの構造をベースにメタデータにバージョン情報をもたせることでバージョニングを実現しているという特徴がある。現在使われているファイルシステムとしてはかなり若いプロジェクトに分類され、現在も活発に開発が実施されている。