EMCジャパンは5月7日、「RSA Authentication Manager」の最新版で、ユーザーに属する複数の情報を分析して認証リスクを判定するリスクベース認証機能を搭載した「RSA Authentication Manager8(以下、AM8)」の販売を開始すると発表した。

「RSA Authentication Manager 8」リスクベース認証概要

新たなAM8は、昨今の企業ニーズに応え、リスクベース認証機能が加わった。この機能は、ユーザーのデバイス情報や行動パターンをはじめとする複数の要素を用いてリスクを判定し、認証の可否を決定する認証方式で、認証には、日頃使用しているIDと固定パスワードを用いるのでユーザーにとっては利便性が高く、しかも、多要素で判定する強固な認証となっている。

また、リスク判定に用いられるリスクエンジンはユーザーのデバイスや行動パターンに関連して1ユーザーあたり100種類以上の情報をビッグデータとして蓄積し、自己学習して判定の精度を高めていく。このリスクエンジンは、3億5千万人ものオンラインサービス利用者を保護しているRSA Adaptive Authenticationと同じ設計で、その分析ノウハウがAM8のリスクエンジンに受け継がれている。

AM8には、ユーザー・ダッシュボードの搭載をはじめとする管理機能の向上や仮想化にも対応。これにより、ワンタイム・パスワード認証とリスクベース認証を一製品で展開でき、認証方式やRSA SecurIDの種類に関わらず容易に管理できるため、運用と管理の負荷が少ない認証サーバーとなった。さらに、プライマリとバックアップサーバ間の通信がIPv6に対応した。

販売価格は、ユーザー数により異なるが、価格例は25ユーザーでリスクベース認証も使用する場合、53万円(保守、消費税別)。