The FreeType Project

AdobeがGoogleとの協力のもとで取り組んだCFFフォントのラスタライザが、開発中のFreeType 2.4.12にマージされた。追加されたコードは[cff] Add a new Type 2 interpreter and hinter[cff] New files for Adobe's Type 2 interpreter and hinting engine.などで確認できる。ソースコードは「FreeType Project License」に従うと説明がある。

FreeTypeはLinuxやFreeBSDなどのUNIX系OSで広く採用されているフォントラスタライザ。C言語で開発されており、サイズが小さく移植性に優れていることから、さまざまなプラットフォームで採用されている。iOSやAndroid、Chrome OSなどでも使われており、FreeTypeが影響するプラットフォームは多岐にわたる。

今回マージされた新しいCFFラスタライザは、現段階ではデフォルトで無効になっているが、将来的にはデフォルトのCFFラスタライザとして使用される見通し。この変更は多くのLinuxディストリビューションにフォント描画品質の向上をもたらすほか、iPhoneやiPad、Androidデバイスなどにもフォントレンダリング品質の向上として影響を与えるものとみられる。