The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system. |
OpenBSDプロジェクトは5月1日(カナダ時間)、OpenBSDの最新版となる「OpenBSD 5.3」を公開した。18つのアーキテクチャ版がリリースされている。OpenBSD 5.3にはOpenSSH 6.2およびOpenSMTPD 5.3が含まれているほか、パフォーマンスの向上、スレッド回りの改善、ネットワークスタックの改善、ルーティングデーモンの改善、dhclient(8)の改善、pf(4)の改善、各種ドライバのアップデートやサポートデバイスの追加などが実施されている。
OpenSMTPDはOpenBSDプロジェクトの一環として開発が進められてきたSMTPデーモン。OpenBSD 5.3に含まれているOpenSMTPD 5.3はプロダクションユースに適したレベルまで安定したと評価されており、本番環境でも利用が期待できる。OpenBSDプロジェクトはOpenSSHなど、ほかのOSやディストリビューションで欠かすことのできないソフトウェアを開発する傾向があり、OpenSMTPDも標準のSMTPDとして広く普及する可能性がある。
OpenSMTPDはOpenBSD以外にもFreeBSD、NetBSD、DragonFly BSD、Linuxなどに対応。SMTPプロトコルを実装したソフトウェアはすでに代表的なものがいくつも存在するが、OpenBSDプロジェクトは既存のそうしたソフトウェアは設定ファイルや仕組みが複雑すぎると指摘。OpenBSDプロジェクトでは、シンプルでロバスト、設定ファイルがわかりやすく、かつ、柔軟な設定ができることを目指してOpenSMTPDの開発を進めたとしている。