KDDIは5月2日、「KDDIグローバルM2Mソリューション」を発表した。提供開始は5月8日。スウェーデンのM2M専業プロバイダーTelenor Connexionと提携し、同社プラットフォームを活用することで実現した。
Telenorは産業機械などにSIMカードを組み込むことで、遠隔による監視や制御ができるM2Mプラットフォームを構築。約200の国・地域で展開し、多数の導入実績があるという。KDDIでは同プラットフォームの活用により、法人が海外に展開している産業機械などを、インターネットを利用しないセキュアな環境下で日本から監視、制御が可能になるとしている。
また、「グローバルM2MローミングSIM」の提供で、地域ごとのSIMカードの交換が不要になる。本来は異なる国や地域間で機器を移動する場合、国ごとにキャリアSIMを入れ替えなければならないが、Telenorが一手に回線を引き受けているため交換を不要にすることができるとのこと。
さらに、契約から保守・運用までKDDIが日本においてワンストップで対応するという。海外のネットワークは2G(GSM/GPRS)、3G(UMTS)でTelenorが現地MNOと契約。障害発生に備え、1カ国につき2キャリアと契約しており、冗長性を持たせている。万が一海外で障害が発生した場合はKDDIの海外現地法人が対応する。また、KDDIの海外拠点がない地域においては、産業機器側の問題は法人自体が対応となるが、ネットワークに不具合が生じた場合はTelenorが対応を行うという。
なお、KDDIではM2M専用の利用トラフィックに応じた従量課金で、安価にグローバルM2Mネットワークの構築が可能としており、今後もワンストップで簡便なソリューションを提供していくとしている。