Cirrus Logicは、白熱電球の交換市場をターゲットにしたシングルステージLEDドライバファミリ「CS1615/16」を発表した。

同ファミリは、どの調光器に採用されても、白熱電球並みに光出力をほぼゼロまで連続した調光が可能。LED電球の返品の主な理由は、調光範囲が限定されていることと、ちらつきが発生し、電球のオンオフができないことによるもので、同製品はこの解決に寄与するという。

また、調光器の適合性をテストするため、全調光範囲にわたってちらつきが発生しないか、電球が突然明るくなったり暗くなったりせずに着実に調光できるか、電球が最大光量から非常に小さな光量まで効果的に調光できるかといったことを含めた複数の項目で採点するテスト法も開発、採用しているほか、特許取得技術である調光器適合性技術により、使用されている調光器の種類を自動的に識別して適切な動作モードを適用することが可能で、さまざまなデジタル調光器などにおいてもフルに機能を発揮することが可能になるとしている。

さらに、調光器の適合性について新たに厳格な要件を定めているエナジースター、NEMA、カリフォルニアエナジーコミッションなどの標準化団体が提案する規格に合致している。

なお、「CS1615」は120V交流電圧向け、「CS1616」は230V交流電圧向けで、いずれもパッケージは16ピンSOICもしくは16ピンTSSOP。価格は10万個購入時で0.88ドル。すでに、主要顧客向けにサンプル出荷を開始しており、2013年初夏に量産体制に入る見通しだという。