Wind Riverは4月23日(米国時間)、Androidを搭載した組込端末のセキュリティ要件に対応可能な3種類のソフトウェア「Wind River Solution Accelerators for Android Security」を発表した。

これらのソフトは、進化したSecurity Enhanced(SE)Android、パーティショニング、セキュアブートプロセスなどを通じ、Android端末のセキュリティの強化を実演する。

各モジュールの特長は以下のとおり。

  • Wind River Solution Accelerators for Android, SE Android:オープンソースのSE Androidプロジェクトに強化機能を付加することで、各種の脆弱性に対処し、SE Androidが商用利用に適するようにするもの。同モジュールにより、権限の制限やアプリケーションのダウンロードポリシーのカスタマイズといった、企業やIT部門で要求される特殊なポリシーにも対応できるようになる
  • Wind River Solution Accelerators for Android, Lightweight Partitioning:セキュリティの分離により、データを安全に保護できる複数の暗号化されたパーティションを提供する。動作モードの分離により、1台のデバイス上で利用者や作業目的別に複数のエンドユーザ環境を用意でき、極秘または機密データといった、各種セキュリティドメインへの専用アクセス権により、デバイスの利用モデルを拡張することが可能となる
  • Wind River Solution Accelerators for Android, Secure Boot:実行前にブートプロセスの各ステージをチェック、検証するためのセキュリティコンポーネントで、悪意のあるソフトウェアの実行を未然に防ぐ高度な認証などが用意されており、起動時間に影響を与えずに、ブートプロセスのセキュリティを保護することができる

今回のソフトより、すでにオートモーティブ、メディカル、コネクティビテ用モジュールが用意された、Wind River Solution Accelerators for Androidのラインアップが拡充されることとなり、これらのモジュールは、カスタマが開発ライフサイクルを短縮するうえで、独自の優位性を発揮することになると同社では説明している。し

また併せて同社は、セキュリティラインアップの拡充と、組込型セキュリティによる信頼できるシステム提供に向けた取り組みの強化に向け、高セキュリティ、高堅牢性、高性能を要件とするデバイスやシステムの開発用「Wind River VxWorks MILS Platform」の最新版の提供したことも併せて発表している。