IPAは4月26日、外出先に携行したパソコン等の機器を紛失した際の情報漏えいを防ぐための対策という観点で、その仕組みや運用方法等をまとめた「情報漏えいを防ぐためのモバイルデバイス等設定マニュアル」をIPAのウェブサイトで公開した。

IPAによると、公開された「情報漏えいを防ぐためのモバイルデバイス等設定マニュアル」は、モバイルデバイスの紛失などによる情報漏えいトラブルの回避策を利用者が自ら行えるよう、情報の重要度にあわせた対策と、端末や可般媒体ごとの対策を平易な記述と表現で解説しているという。

「情報漏えいを防ぐためのモバイルデバイス等設定マニュアル」

マニュアルは、「実践編」と「解説編」の2部構成となっており、「実践編」では、モバイルデバイスの全ての利用者を対象として、端末ロックやファイルの暗号化など情報保護の具体的な手法例、持ち運ぶ情報の価値に沿った対策例、そして、代表的な製品ごとの設定手法の実例を紹介している。

また、具体的な設定方法については画面遷移を示して解説しており、情報セキュリティに精通した担当者が不在の組織でも直ぐに対策を行うことが可能だという。

「解説編」は、暗号設定を適切に実施するために、情報セキュリティの責任者や担当者のみならず、一般従業員層にも出来れば最低限知っておいてほしい暗号化の必要性や仕組み、情報漏えい対策として正しく安全に機能させるために必要なことなどを、平易な表現でまとめられている。また、暗号化の設定によって「何をすれば守られ、何が守れないのか」が解説されている。