米Amazon.comが25日 (現地時間)に発表した2013年度第1四半期(1月-3月)決算は純利益が前年同期比37%減の落ち込みとなったものの、アナリストの予測を上回った。
3月期の売上高は前年同期比22%増の160億7000万ドルで、純利益は同37%減の8200万ドル(希薄化後1株あたり利益0.18ドル)。Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測は売上高161億6000万ドルで、1株あたり利益は0.09ドルだった。Amazonは市場開拓やR&Dへの投資を重視しており、書籍、音楽、映画・TV番組のデジタルコンテンツ提供とクラウドサービスの強化を推進する中、近年は増収減益が続いている。そうした傾向を踏まえて3月期については減益よりも、前期に続く売上高の伸びの鈍化を懸念する声が上がっている。2012年度の売上高の伸びは、第1四半期が前年同期比34%増、第2四半期が29%増、第3四半期が27%増、第4四半期が22%増だった。
電話会見では、市場開拓に関してAmazonが携帯電話やセットトップボックスを提供する可能性や、グローサリー宅配サービスを拡大する可能性に質問が及んだが、CFOのTom Szkutak氏は製品ロードマップへの言及を避けた。