シスコシステムズは23日、国内におけるCisco ONEの取り組みについて記者会見を行い、国内の進捗状況を発表した。
記者会見では、シスコシステムズ シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ データセンターグループ デビッド・イェン氏、同社バイスプレジデント SPチーフアーキテクト兼採鉱技術責任者 デビッド・ワード氏の二人がテレビ会議で参加し、シスコシステムズ合同会社 執行役員 吉野正則氏が登壇した。
イェン氏はクラウド向けユニファイドデータセンターといったテーマで、法規制の遵守やセキュリティ対策、クラウド対応や省エネといったデータセンターへの要求を紹介。自社製品のポートフィリオを紹介し、ハイパーバイザからコアまでの広範対応やスケーラブルな対応が可能な点を強調した。
吉野氏は、同社が進める「Cisco ONE」の国内進捗状況について言及。「株式会社NTTデータ、独立行政法人 情報通信研究機構、NTTネットワーク サービスシステム研究所の3組織を含む国内7組織とonePKの検証・検討を実施。現在はEarly Field TrialからControlled Availability版での検証・検討フェーズに移行している」と進捗を報告した。
また、国内でのCisco ONEサポート体制の強化を図るとし、「SDN応用技術室」という国内のSDN市場の加速を目的とした組織の立ち上げについて触れた。SDN応用技術室の役割は、Cisco ONE技術の普及活動、ユースケース/エコシステムの開発、先進ユーザ事例推進/構築支援といった3つ。体制はSDN応用技術室の下に専任プログラムマネージャ、専任システムズエンジニア、SDNエバンジェリスト、同社内の関連部門プロジェクトメンバーの4つから構成される。
同社では、今年の6月に東京で開催される「Interop Tokyo 2013」にてCisco ONEのデモンストレーションを展示する予定としている。