日立製作所は2013年4月23日、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」の強化を目的に、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Windows Azure」するソリューションの提供を開始した。

日立とマイクロソフトは、国内企業がグローバル展開を進める中で、既存のWindows環境上のIT資産をクラウド化し、スムーズな海外事業展開を行いたいというニーズが高まっていることを受けて、ソリューションの開発や評価・検証を進めていた。

その取り組みの一つとして日立は、マイクロソフトが4月17日に発表した「Windows Azure 仮想ネットワーク」へ対応する「Windows Azure向けVPNサービス」の提供を開始する。回線だけでなく機器も冗長化し、帯域保証も付与された高品質なネットワーク環境を提供するとしている。

このサービスの提供開始と共に、最新のWindows Azureに対応した日立のクラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus」と統合システム運用管理「JP1」採用し、Azuruと連携するハイブリッドクラウドを実現した。日立のクラウドサービス拠点であるHarmonious Cloudセンタと、マイクロソフトの海外データセンターを接続し、重要なデータは国内で保持したままAzuru上でアプリケーションを稼働させられるという。また一方で、日立Cosminexusのアプリケーションサーバを活用することで、JavaアプリケーションもAzuru上で稼働させることができるため、IT資産の有効活用につながる。

Windows Azureと連携するハイブリッドクラウドの概要イメージ

この新しいソリューションでは、Microsoft Office 365の導入・運用支援サービス「Office 365おまかせパック」(日立システムズ)や、ハイブリッドクラウド環境のシステム連携を支援する「App Bridge 分散処理基盤サービス」(日立システムズ)、Windows Azureの導入支援/SIサービスなどの関連サービス(日立ソリューションズ)を組み合わせることも可能とのことだ。