日立ソリューションズ東日本は、農業分野において販売と生産の情報をWeb環境で一元管理し、農業法人等の生産者や販売・物流を行う販売者間で情報共有が可能なクラウドサービス「農業版 販売・生産連携プラットフォーム『AgriSUITE(アグリスイート)』」の提供を開始したと発表した。
本サービスの利用により、販売者は、タイムリーに生産見通しや出荷状況が見えるようになり、消費者の需要を考慮した販売計画や、需要変動に合わせた出荷計画の調整ができ、「需要と連動した適切な生産計画の立案」を実現できる。
また、日々の生産状況、生育予測などの様々な情報を出力・登録できるため、市場が変化する中でも的確な生産指示、効率的な土地利用などが可能。登録に関しては、タブレット端末を利用した情報登録方式により、生産者は生産現場や、外出先で生産情報を登録することができる。
さらに、通信環境が悪い場所での登録を想定し、オフラインでデータを蓄積・参照することを可能とし、通信環境の良い場所でクラウド環境にアップロードすることにより、生産者のスムーズな情報登録を実現し、農産物の安定供給及び品質向上につながる情報の活用を支援する。
「AgriSUITE」の情報は、複数の生産者、流通・小売関係者、支援機関の間で共有できるため、それぞれの立場での業務効率向上と全体の経営改善につながる。
サービスは、現在、石巻青果および関連する生産者で利用が開始され、今後はさらに、東北および全国の農業法人の導入を増やすと同時に、顧客のニーズに合わせた機能の改善、ユーザービリティ・アクセシビリティの向上等を図っていく。
同社では、本サービスの事業規模として、2015年度までに「AgriSUITE」単体で累計3億円の売り上げを目指す。