セーフネットは2013年4月22日、Androidデバイス向けのソフトウェアライセンス管理ソフトウェア「Sentinel RMS Embedded」を発表した。同社によれば、この類のソリューションは業界初で、かつ唯一であるという。
同社では、従来よりソフトウェアライセンス供与ツールキットとして「Sentinel RMS」を提供していた。今回の新製品は、このツールキットをベースにモバイル化を図ったもの。メモリ容量に制限があるスマートデバイスに特化して開発されており、制御や使用権限管理を機能レベルで実行できる。
ソフトウェアプロバイダーやハードウェアメーカーは、さまざまなデバイスにインストールされるソフトウェアについて、セキュリティ対策、価格設定、パッケージングなどさまざまな管理を行うことが可能となり、収益の拡大や運用コストの低減、ユーザー満足度の向上へつながる。また同社は、Android OSを標準サポートしたことで、モバイルソフトウェアの収益化を促進することが可能になるとしている。
なおセーフネットは、Sentinel RMS Embeddedの特長を次のようにまとめている。
- セキュリティ対策 : ライセンス供与と知的財産保護機能によって、デバイスとブランドへの信頼性を確保し、リバースエンジニアリングのリスクを軽減する
- システム構成 : 単一のコード体系で、複数の価格オプションとパッケージングオプションに対応するため、在庫コストの削減と運用プロセスの簡素化を実現する
- 柔軟なビジネスモデル : 幅広く柔軟なライセンスモデルとライセンス供与機能を採用しており、ユーザー企業はエンドユーザーのニーズに細やかに対応することが可能となる
- 管理 : ソフトウェアアップグレードや機能へのアクセス制御をリモートコントロールできるため、ライフサイクルの管理を簡易化する。また、Webベースの使用権限管理ソリューションであるSentinel EMSと統合することにより、エンドユーザーのライセンス管理工程を一元化・自動化することができる
- 組み込み型ソフトウェア設計 : モジュールの小型化とメモリ利用の効率化によって、スマートデバイスにおいてもパフォーマンスへの影響は小さい
- 移植性 : 多数のプラットフォームとOSを標準サポートするため、容易にカスタマイズできる