シマンテックは4月19日、グループ会社の日本ベリサインが提供するEV SSL証明書が自由民主党の議員向けホームページに導入されることが決定したと発表した。
このほどの公職選挙法改正によって、インターネットを活用した選挙運動が解禁され、選挙期間中でも各政党や各議員のWebサイトや電子メールでメッセージを発信できるようになり、政党や議員にとっては、ホームページへのサイバー攻撃や偽ホームページ、偽の電子メールなど、セキュリティ問題への対策が課題になっている。
自民党本部のホームページにはすでにベリサインのEV SSL証明書が導入されているが、ネット選挙解禁に向けて今回、議員のホームページにもEV SSL証明書を拡張導入し、セキュリティを強化する狙いがある。
EV SSL証明書は、そのWebサイトが公式なものであることをユーザーに知らせるためのサービスで、EV SSL証明書を導入したホームページに主要なPCブラウザでアクセスすると、アドレスバーが緑色になって「自由民主党」と表示され、なりすましサイトではないことが一目でわかるようになっている。また、アドレスバーに表示される南京錠のアイコンをクリックすると、Webサイトの認証情報を確認することもできる。
なお、自民党本部ホームページでは現在、個人情報を入力するページにのみEV SSL証明書が採用されているが、Webサイトの全ページにEV SSL証明書を導入する「常時EV SSL化」も予定されているという。