Facebookページを始める前や投稿ネタに困ったとき、上司から競合他社の運用状況について調べるように言われたときなど、何かと気になる他社のFacebookページ。今回は3ステップで簡単に他社のFacebookページから投稿のヒントを見つける方法をご紹介します。

こんにちは、SMM Lab ゲストライターの柴です。

他社のFacebookページを調べるのであれば、きちんと自社のFacebookページ運用に活かすためにも、最初からポイントをおさえておきたいものです。 そこで本記事では、どのFacebookページを参考にすればいいのか、他社のFacebookページのどこに注目してみていけばいいのか、調べた後はどう活用するのか、などをお伝えしていきます。

ステップ①自社の参考になりそうな『お手本Facebookページ』を見つける

他社ページを調べるとなれば、みなさんも競合他社をはじめとした同業界のFacebookページは必ず確認するのではないでしょうか。

ただ、それだけでは不十分です。ユーザーのニュースフィードには、業界関係なく多様な企業のFacebookページの投稿が流れます。他業界・業態でも自社のターゲットが見ていそうなFacebookページは確認したほうが良いでしょう。

とはいえ、それら多くのFacebookページから、自社の参考になりそうな『お手本Facebookページ』を見つけ出せすのもひと苦労ですよね。

『お手本Facebookページ』を見分ける方法

ここで、あなたの見ているページが『お手本Facebookページ』かどうか、簡単に見分ける方法をご紹介します。

1投稿あたりの(「いいね!」+コメント+シェア)÷Facebookページのファン数 この値が2%を超えているかどうかがひとつの目安になります。

Riedel Japan (リーデル・ジャパン)https://www.facebook.com/riedeljapan

これまで何千というFacebookページと、海外国内のデータを見てきた私の経験値では、この値が1%以上あればある程度盛り上がっている、2%を超えていれば参考にすべき投稿ポイントが散見されると実感しています。

見分けるときに注意したいこと

ここで注意したいことは2点あります。

ひとつめは、厳密な数値を出そうとしないことです。逐一全部の投稿を計算していたらそれだけで時間がかかり、疲れてしまいます。 まずは、最近の投稿をザーッと眺めて頭のなかで「だいたい平均これくらい」という数値を出せばいいのです。

もうひとつは、投稿を広告出稿している場合です。広告出稿している場合は、他の投稿に比べて「いいね!」数などの桁が異なります。そういった投稿は自然な盛り上がりではないので、カウントからは外しましょう。

ステップ②どのような役割の投稿をどのくらいの頻度でポストしているのか確認する

さて、見るべき『お手本Facebookページ』が決まったところで一つひとつの投稿の内容を見ていきましょう。

と、言いたいところなのですが、その前にもう少し大局的に『お手本Facebookページ』の投稿を見ていく必要があります。

Facebookページ投稿には本来、役割があるべきです。例えば、ファンとの関係性を構築する投稿、自社の商品サービスを理解してもらう投稿、購買や問い合わせなどの行動を促す投稿、そしてファン以外の人に自社のFacebookページを広める投稿などが考えられます。

(画像左から)
請求書の作成、管理、郵送 「MakeLeaps」 https://www.facebook.com/MakeLeapsJP
ロウリーズ・ザ・プライムリブ 東京 https://www.facebook.com/lawrystokyo
ルル子 https://www.facebook.com/luluco.lun

自社の宣伝ばかりしているFacebookページは嫌われてしまいます。一方で、自社の商品サービスの話でも「いいね!」やコメント、シェアなどが集まるFacebookページもあります。 そういったページの過去の投稿を眺めていると、ファンとの関係性を構築する投稿を日々重ねているということに気づかされるのです。

どんな役割の投稿を、どのくらいの頻度でポストしているのかをチェックして、ファンに受け入れられる投稿の役割と投稿頻度のバランスを見極めることが大切です。 そして、自社のFacebookページの企画や運用スケジュールを立てる際の参考にしていきましょう。

ステップ③なぜ、その投稿が人気なのかを考える

ここでやっと、ひとつひとつの投稿の内容にフォーカスしていきます。

『お手本Facebookページ』の投稿のなかでも、最も「いいね!」、コメント、シェアがついている人気な投稿を探します。
Social Insightというツールを使うと、過去に「いいね!」、コメントが集まった投稿のTOP10が表示されますので、参考にしてみてください。

人気な投稿を探し出せたら、なぜその投稿が人気なのかを考えていきます。

投稿ネタ、画像、文章の書き出し、文章の表現、ファンとコミュニケーションを取るための仕掛けなどを「いちユーザーとして、なぜ惹かれるのか」という観点で見ていきましょう。そして自社のFacebookページ、もしくは自社が今まで他メディアで発信してきたやり方と何が違うのかを比較していくことが大切です。

ここまでくれば、自然と自社のFacebookページ運用に活かせるヒントが見つかっているはずです。

そして、最後はちゃんと『お手本Facebookページ』にいいね!しましょう。いちファンとしてウォールから投稿を眺め『感じる』ことが一番のヒントになるかもしれませんよ。

<ライター紹介>

柴 佳織 (Kaori Shiba):
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。

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