米IBMは2013年4月19日、2013年度第1四半期の連結決算を発表た。当該期の1株あたり利益は、前年同期比3%増の2.70ドルであり、また営業ベース(非GAAP)の1株あたり利益は、前年同期2.78ドルから8%増の3.00ドルとなった。純利益は1%減の30億ドル、営業ベースでは3%増の34億ドルであった。総収益は234億ドルで、前年同期の5%減であった。
IBMのバージニア・M・ロメッティ会長(社長・CEOを兼任)は、次のように述べている。
「営業ベースの純利益と1株あたり利益を伸ばし、営業利益率を拡大することができたが、すべての目標を達成することはできなかった。ソフトウェアとメインフレームの契約が第2四半期にずれ込んだ。サービス事業は期待通りで、重要な新しいビジネスを獲得できた。今後は、成長分野への投資と課題のある事業に対する改善策に期待をしている」
地域別の業績について、南北アメリカ地域の収益は100億ドルで、前年同期比4%減。欧州/中東/アフリカ地域の収益は73億ドルで、前年同期比4%減。アジア太平洋地域の収益は、前年同期比7%減の57億ドル。OEM事業の収益は4億2,600万ドルで、前年同期比16%減となった。さらに成長市場について、BRIC諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)における収益は1%減(同3%増)であった。
分野別に見てみると、グローバル・テクノロジー・サービス事業全体の収益は、4%減の96億ドルとなりました。グローバル・ビジネス・サービス部門の収益は、3%減(同、変動なし)の45億ドル。ソフトウェア部門の収益は、前年同期から変動なしの56億ドルだった。
ソフトウェア部門の税引前利益は前年同期比4%増で、税引前利益率は31.5%に上昇した。ハードウェアに関して、システムズ・アンド・テクノロジー部門の収益は総額で31億ドルとなり、前年同期比17%減。リテール・ストア・ソリューション(RSS)を除外した場合は、収益は前年同期比14%減であった。
グローバル・ファイナンシング部門の収益は、前年同期比2%増の4億9,900万ドルであった。
2013年度通期の予測についてIBMは、営業ベースの一株あたり利益を16.70ドル以上と予測しており、これについてもロメッティ会長は「確信している」とコメントしている。