東京大学先端科学技術研究センター(以下、東大先端研)、日本マイクロソフト(以下、日本MS)、およびエデュアスは、障がいや病気による困難を抱える若者を支援する「DO-IT Japan」の新プロジェクトとして、学習に困難のある児童生徒の学校での生活をICTでサポートする「DO-IT School」を開始すると発表した。

「DO-IT Japan」は、東大先端研中邑賢龍教授(人間支援工学)が会長を務める任意団体「DO-IT Japan」が主催する、障がいや病気による困難を抱える若者を支援するプログラムで、2007年にスタートした。

「DO-IT Japan」Webサイト

新プロジェクト「DO-IT School」では、通常学級の各クラスに1名程度在籍するとされる読み書きに困難のある児童生徒を Windows 8 タブレットなどの利活用によりサポートする(ディスレクシア プログラム)、肢体不自由などの理由により、通常の方法ではコンピューターの操作等に困難のある児童生徒の能動的活動や意思表出を、顔や手などのわずかな動きを感知してコンピューターに信号を送ることができるセンサー Kinect for Windows などを活用してサポートする(OAK プログラム)が実施される。

それに伴い3者は、研究への参加を希望する教員・指導者を各プログラムそれぞれ10名ずつ募り、6月よりICT機器の無償寄贈と授業等における活用を開始する。各プログラムに採択された教員・指導者には、実践セミナー、中間報告への参加と、終了後(2014年4月)の実践報告書の提出が必要。

3者の役割は、日本MSは、最新 Windows 8 タブレットやKinect for Windowsなどの機材とソフトウェアを提供し、導入・活用にあたっての技術支援、知見の提供を行う。エデュアスは、これまで東大先端研等と情報端末を活用した障がい児の学習支援を推進してきたことから、今回はICT機器の活用の可能性を拡張する研究を行い、障がい児の社会参加の機会拡大を推進、東大先端研は、の実証研究の監修・指導を行い、学術的な研究成果として公表する。