CA Technologiesは18日、新たにクラウド環境やソーシャルIDとの連携を実現したシングル・サインオン基盤ソリューションの最新版「CA SiteMinder r12.51」を発表した。
CA SiteMinderは、セキュアなシングル・サインオン(SSO)、認証、認可、監査と管理機能を提供し、Webアプリケーションのアクセス管理をサポートするソリューション。
発表会では、CA Technologies ソリューション技術本部 プロダクトソリューション部 マネージャー 小坂嘉誉氏と同社プロダクト・マーケティング部長 セキュリティ・プロダクト担当 大友淳一氏が登壇した。
小坂氏はシングルサインオンのセキュリティトレンドについて、「認証する先がクラウドに拡大してきて、個人のソーシャルIDを使って認証をしていこうという流れがある」と言及。さらに「最終的に守られていなければいけないのはアイデンディティであり、セキュリティの境界線はアイデンティティである」と強調した。
同製品の主な特徴や新機能として、ソーシャルIDやクラウド環境との連携や、IT機器以外のデバイスにおける認証の統合管理をサポート機能を追加。
さらに、GoogleやFacebookなどのソーシャル・メディアIDを使ったOAuth認証サポート、WS-Federationのサポート拡張によるMicrosoft Office 365やMicrosoft Windows Azureといったマイクロソフトのソリューションへのサポートを強化する。
また、シングル・サインオン手順の簡素化と高速化し、シングル・サインオンと認証をエージェントレスで実現するウェブサービスを追加。Webアプリケーションへのシングル・サインオンに業界標準のCookieを使用することで、アプリケーション上に従来のCA SiteMinder Agentを導入する必要がなくなる。
大友氏は、2012年~2013年のユーザ認証基盤に対する投資意欲について「世界展開をしている企業はSSOの市場が伸びていく」と言及。「堅調な投資意欲がある」と説明した。
同製品は5月1日から販売開始となり、価格はグループ企業内での使用の場合、524万円(税抜)/1,000ユーザ。社外も含めた商用利用などの場合、875万円(税抜)/5,000ユーザとなる。また、別途20%の保守料が必要。
さらに9月30日までキャンペーンを実施、CA SiteMinderとCA Directoryがバンドルされたパッケージが用意され、価格はグループ企業内で利用する場合、312万円(税抜)/1000ユーザ、487.5万円(税抜)/5000ユーザとなる。