サイバー・コミュニケーションズ(CCI)は、デスクトップPC / タブレット / スマートフォンの3デバイスの利用に関する比較調査の結果を公開した。同調査は、アイトラッキングや脳波、皮膚反応などのニューロテクノロジーを利用したもので、3月8日~3月10日に実施された。サンプル数は男女各15人の計30人となっている。

同社は調査の結果から端末ごとの特性が確認できたとし、PCには「大きい画面を生かして詳細情報の検索や比較検討に用いられる」「ECや仕事など、集中して確認が必要な場面で活用されている」といった特徴があるとしている。

また、タブレットは「家やカフェでリラックスした状態で使用される」「動画などの趣味に近いコンテンツとの親和性が高い」「PCとスマートフォンの代替デバイスとして使用されている」といった特徴がある。スマートフォンは、「移動中や外出時の隙間時間に利用される」「プライベートな情報を扱うためにSNSとの親和性が高い」「画面が小さいために乗り換え案内やゲームなどのアプリを中心とした気軽なコンテンツに適している」という特性が確認できたという。

アイトラッキング調査のグラフ(発表資料より)。視覚データを、1/1000 ミリ秒単位で収集し、ヒートマップ化したもの。PCでは、広範囲に視覚移動が見られるが、タブレット、スマートフォンでは視覚移動に偏りがある

アイトラッキング調査による接触時間のグラフ(発表資料より)。Webサイトを閲覧する場合、デバイスによって接触時間に大幅な違いがあることが分かる

脳波データ(EEG)をもとにしたデバイスごとのリラックス度の比較(発表資料より)