日本オラクルは4月17日、大規模なプロジェクトの「ポートフォリオマネジメント」を支援するアプリケーション群「Primavera Enterprise Project Portfolio Management(プリマベーラ・エンタープライズ・プロジェクト・ポートフォリオ・マネジメント、EPPM)」の最新版を発売した。

EPPMは、社会インフラやプラントエンジニアリングなどの建設、自動車や航空機などの開発、エネルギー施設の保守・定期保全など、大規模で複雑なプロジェクト向けのソフトウェア群。プロジェクトに含まれる要素群を全体としてとらえ、バランスを考慮して分析を行い、合理的に最適な投資を行うポートフォリオマネジメントの手法を実践するためのものだ。

具体的には、プロジェクトの人材・設備・予算といった経営資源の最適化を図り、製品開発・設計・製造・調達・組立などの工程全体を可視化する。プロジェクトの統括者は、可視化された情報からプロジェクトに投資する優先順位を決定し、複数のプロジェクトや複雑なプロジェクトを効率よく管理することができるようになる。

EPPMを構成する製品は次のとおりだ。

「Primavera P6 Enterprise Project Portfolio Management」(オンプレミス型):大規模な個別のプロジェクトやプログラムの計画立案、スケジュール管理、リソースの最適化、進捗管理、財務・人事システムとの連携構築など

「Instantis Enterprise Track」(クラウド型):ITや新製品の開発、業務改善などの個別のプロジェクト・プログラムの計画立案とスケジュール管理、リソースの需要と供給の管理、ソーシャルメディア機能など 「Primavera Unifier 9.12」(クラウド型):プロジェクトの投資計画・予算管理支援、コストや契約の管理、設計情報などの変更、予算やキャッシュフローの予測、複数の通貨への対応、為替レートの変動を予測した予算管理など

「Primavera Gateway」(オンプレミス型):EPPMと主要なアプリケーションパッケージを連携するための標準フレームワーク。オラクルや他社のERP・資産管理ソフトウェアなどと連携し、設備の資産管理を支援

「Primavera Analytics」(オンプレミス型):プロジェクトポートフォリオマネジメントに特化したビジネスインテリジェンスツール