富士通マーケティング(以下、FJM)は4月17日、は、大阪府豊中市が推進する「とよなかブックプラネット事業」の情報基盤となる「とよなか読書活動支援システム」を市内の公立小中学校59校に構築し、4月より運用を開始すると発表した。
豊中市では、2010年度より小中学校の教育現場における読書活動を推進する「とよなかブックプラネット事業」に取り組み、今回構築したシステムは本事業の中核として、図書館業務を支援する「蔵書管理システム」、学校間で授業事例を共有する「授業活用データベース」、公立図書館も含めた司書、教員で図書情報を共有する「情報共有システム」の3つで構成される。
「授業活用データベース」は、学校図書館、公共図書館のシステムと連携し、授業で活用した図書リストから図書の検索・予約ができる新機能に加え、将来的には全国の学校図書館関係者などとの事例共有のための活用を見据えた基盤として構築した。各システムを統合的に連携することにより、児童生徒、教員の学校図書館の活用と読書活動の活性化を目指す。
FJMは、豊中市が「とよなかブックプラネット事業」を推進するにあたり、豊中市様の市内59校の小中学校に、「蔵書管理システム(富士通が全国4,000校以上に提供した学校図書館パッケージをベースに、窓口業務、資料管理、収書・整理業務など図書館業務に必要な機能により、日常の業務を大幅に効率化)」「授業活用データベース(図書を取り入れた授業の活用事例を学習単元やキーワードに分類して登録、閲覧可能)」「情報共有システム」の3つのシステムを組み合わせた「とよなか読書活動支援システム(市内各学校と公立図書館の教員や司書が、意見交換や相談などのコミュニケーションを円滑するためのポータルサイト)」を構築した。
同システム導入により、各校の図書館で手作業で行っていた業務をシステム化することで、日々の業務効率化に加え、利用状況に関する情報が自動的に集計、日々の業務負担を軽減することで、児童生徒のために向き合う時間を増やすとともに、集計した情報を活かした効果的な資料の整備計画や、読書推進計画を推進していく。
また、自校内の図書に加え市全体で保有している図書を有効的かつ効率的に活用でき、学校を横断した事例共有や活用、情報交換などにより教員の学習指導を支援していくことで、図書を活用した授業を推進。これにより、児童生徒が図書館の活用により自ら情報を得て、思考を深め、様々なメディアの働きを理解し、適切に利用する能力を高めていくことが期待される。