アライドテレシスは4月17日、同社のエンタープライズ向けVPNアクセスルーター製品「ARファミリ」が、MicrosoftのWindows Azure仮想ネットワークとの接続を確認したと発表した。
Windows Azure仮想ネットワークは、マイクロソフトが提供するクラウド・プラットホームのMicrosoft Windows Azureによるクラウド・サービスとの間でVirtual Private Networkを提供するサービス。このサービスを利用することにより、企業のオンプレミスサービスとWindows Azure間を安全なVPNで接続しつつ、幅広いプロトコルのサポートとユーザーによるIPアドレスの管理を実現するハイブリッドクラウド構成を容易に実現することができるようになる。
従来、パブリッククラウド・サービスでの提供機能は、HTTPプロトコルやHTMLといったWebサービスでの利用が前提となっているものが多く、サーバーのIPアドレスを管理者が任意に指定できないことから、企業のITシステムで使用されている業務アプリケーションなどとの統合や連携が難しいケースもあった。
アライドテレシスは、エンタープライズ市場のユーザーに、クラウド・サービスの持つ機能を提供するため、日本マイクロソフトの協力のもと、同社ルーター製品とWindows Azure 仮想ネットワーク(プレビュー版)との接続検証を国内ネットワークメーカーとして初めて実施し、接続性を確認した。
対象のARファミリルーター製品は、「AR415S」、「AR550S」、「AR560S」、「AR570S」。
Windows Azure仮想ネットワーク機能と同社ルーター製品の組み合わせにより、クラウド技術の特長である「高い冗長性の確保」、「機能や性能を短期間で拡張」、「低い導入コスト」のもとでITシステムを企業へ導入することが、より容易になる。