NECは17日、Microsoft Windows AzureのIaaS版(Windows Azure)に対応した仮想アプライアンス型ロードバランサ「InterSecVM/LBc」の発売を、同日より開始すると発表した。あわせて、WAFソフトウェア「InfoCage SiteShell」とクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO」についてもWindows Azureに対応させ、同日から発売開始する。
「InterSecVM/LBc」は、Active Directory フェデレーションサービス(AD FS)を冗長化し、耐障害性を高めることができ、複数台のAD FSへのアクセスを効果的に負荷分散し、処理遅延を回避することにより、AD FSの可用性を確保した運用を実現する。
「InfoCage SiteShell」は、攻撃を検知するための脆弱性対策情報(ブラックリスト)をNECからユーザへ随時提供し、この情報に従い「InfoCage SiteShell」が脆弱性をついた攻撃に対応し、Webサーバ上の情報改ざんや情報漏えいを防ぐ。「InfoCage SiteShell」をWebサーバ上に導入した場合、Webサーバの拡張(スケールアウト)時のWAFの設定変更が不要。
「CLUSTERPRO」は、Window Azure内の物理サーバを跨った構成で仮想サーバのHAクラスタ構成が可能で、同環境下の仮想サーバが万が一障害などで停止しても、他の仮想サーバへフェイルオーバを行うため、重要度の高い業務も仮想サーバで行うことが可能となる。
価格は、「InterSecVM/LBc」が1サーバにつき64万円(税別)から、「InfoCage SiteShell」が月額3万9,800円(税別)から、「CLUSTERPRO」が1ノードにつき34万5,600円(税別)からとなっている。