Googleは、クボタと富士フイルムがGoogle Appsの採用を決定したと発表した。
「食料」「水」「環境」という世界的課題の解決に向けて、グローバルに事業を展開するクボタは、2013年2月から Google Appsの導入を開始、本年10月までに、20ヵ国・2万人以上の社員が、順次、Google Appsを利用できるようになる。
「ビジネスのグローバル展開により、海外の売上比率が5割を超え、5年後には7割になることを目指して海外拠点を増やすなか、コミュニケーション基盤の統一が必要だった。各国に工場や販売拠点を新しく設立した際、Google Appsならばインターネットにつながる環境があれば、すぐに利用開始でき、出向や異動に伴う移行先でのメールアドレスの変更も不要。そして、拠点や国の壁を超えた円滑なコミュニケーションを支援でき、基盤の統一により、グループ間でより一体感を持てるようになる。」と、クボタ グローバルIT化推進部シニアマネージャー インフライノベーショングループ長の山下氏は、Google Appsだけでなく、他社のクラウドサービスと比較検討した結果、スピードを持って導入できるGoogle Appsの採用を決定した。
また、現場力の向上を図るための活動「G-up活動:現場力、元気、Growth(成長)」を全社を挙げて推進する富士フイルムも全グループ企業でのGoogle Appsの導入を決定。2014年度中に、3万人の社員が、順次、Google Appsを利用できるようになる。
「ビジネスをグローバル展開するなかで、新興国中心に新規法人を立ち上げるのに、一番必要となるのがコミュニケーション基盤。スピーディにかつ低コストで導入できるクラウドは非常に有効なツールだった。また、ドメインを fujifilm.comに統一することで、人事異動に伴うメールシステムの移行やメンテナンスにかかるコストを削減。また、Google Appsを選んだ理由は、Googleによる新機能追加の速さや、Google App EngineをプラットフォームにしたIT担当者も納得できるサービスを利用できること。」と、富士フイルムホールディングス 経営企画部IT 企画グループグループ長の水野氏は、海外でのビジネス展開をスピーディに行うため、Google Appsの採用を決定した。