ノーチラス・テクノロジーズは4月16日、企業が独自の業務システムを開発・運用するためのプラットフォーム「Node0」シリーズを、アマゾンウェブサービス(AWS)上に構築し、提供を開始した。

Node0シリーズの第一弾は、分散バッチ処理を容易に開発・実行することができる「Node0 DBR」。Asakusa Frameworkを利用して、PaaSとして提供する。これをはじめとして、順次サービスコンポーネントを拡充していく予定。

発表によれば、基幹システムのバッチ処理は大きなリソースを消費する。これは一時的なことではあるが、自社環境の場合、このピークに合わせてハードウェアを準備しておかなければならなかった。また、業務系のデータは大規模化しており、バッチ処理が長時間におよぶケースも増えており、業務への負荷が課題となっていた。

Node0 DBRは、Asakusa Frameworkとその実行基盤であるHadoopの恩恵を受けて、大量のデータを分散並列処理することができる。そのため、バッチ処理の高速化・短時間化を実現する。また、この並列処理はクラウド上で提供されるため、必要なぶんだけリソースを利用すればよい。クラウドやHadoopの使用方法を習得する必要はなく、Node0 DBRで提供される専用のツール群で容易にバッチを開発・実行できる点も特長だ。

Node0 DBR(バッチ処理の管理画面)