Googleは4月15日、同社の「ウェブマスター向け公式ブログ」で、多言語・多地域向けWebサイトを運営している際に利用できる新しいアノテーションに関する記事を公開した。

多言語、多地域向けのWebサイトのホームページでは、訪問したユーザーの表示言語に合わせてコンテンツを変更し、ローカライズされたページを表示するように設定している場合がある。今回のブログ記事では、Googleのアルゴリズムでこうしたホームページを認識できるようにする新しい「rel-alternate-hreflangアノテーション」が紹介されている。その具体的は次の通り。

  • http://example.com/en-gb : 英国在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/en-us : 米国在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/en-au : オーストラリア在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/ : 国を選択するメニューが表示されるホームページで、全世界のユーザー向けのデフォルトページ

この場合、ウェブマスターはサイトマップやHTMLリンクタグでrel-alternate-hreflangを使用し、以下のような文字列でこのページセットにアノテーションを付けることができる。

<link rel="alternate" href="http://example.com/en-gb" hreflang="en-gb" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/en-us" hreflang="en-us" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/en-au" hreflang="en-au" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/" hreflang="x-default" />

新しい属性値「x-default hreflang」は、そのページが特定の言語や地域を対象としておらず、他に適切なページがない場合にデフォルトで表示するページであることをGoogleのアルゴリズムに伝えることができる。たとえば上の例では、フランス語を使う全世界の検索ユーザーや、英語を使うgoogle.caの検索ユーザーには「http://example.com/」が表示されることになる。

なお、このアノテーションは、検出されたユーザーの現在地やAccept-Languageヘッダーに基づいて動的にコンテンツが変化するホームページにも適用できる。