オラクルは15日、「Oracle Big Data Appliance X3-2 Starter Rack」と「Oracle Big Data Appliance X3-2 In-Rack Expansion」の販売を開始したと発表した。
Oracle Big Data Appliance X3-2 Starter Rackの導入により、最初のビッグデータ・プロジェクトを最適サイズのアプライアンスで直ちに開始でき、Oracle Big Data Appliance X3-2 In-Rack Expansionの導入により、データの増加に合わせて構成をコスト効率良く簡単に拡張できる。
Oracle Big Data Appliance X3-2 Starter Rackは、新たな構成として、フルサイズ・ラックに搭載された6台のOracle Sunサーバー、冗長構成インフィニバンド・スイッチ、PDU(配電ユニット)で構成される。
Oracle Big Data Appliance X3-2 In-Rack Expansionには、この構成を12ノードに拡張するために6台のサーバーが追加され、最大でフルラックの18ノードにまで拡張可能となった。
どちらのシステムにも「Oracle Big Data Appliance X3-2」の既存ソフトウェア・スタックである「Oracle Linux」、「Oracle Hotspot Java Virtual Machine」、「Cloudera's Distribution Including Apache Hadoop(CDH)」、「Cloudera Manager」、「Oracle NoSQL Database」が含まれる。
既存のエンタープライズ環境にHadoopを統合することで、オラクルはHDFSデータへの強力なアクセスも提供。これにより、企業はOracle SQLの既存のスキルセットとツールを利用して、Hadoopに格納されたデータに対しシームレスにクエリを実行し、分析することができる。
さらに「Oracle Big Data Appliance X3-2」(フルラック構成)は、「Oacle Infrastructure as a Service」(IaaS)としても利用可能。したがって、企業は月額料金で社内ファイアウォールの裏にオンプレミスで導入でき、「Oracle IaaS for Oracle Big Data Appliance」の利用により、ビッグデータ・ニーズへの対応に要する初期投資を合理化できるようになる。