やらなければいけないことがたくさんあるときに効果的なTo-Doリスト、だが、人間関係の改善や日常の生産性アップという点では、To-Doリストよりも"すべきではない"にフォーカスしたNot-To-Doリストが役立つという。Incが「毎日すべきではない8つのこと(原題 : 8 Things You Should Not Do Every Day)」という記事で、その例を挙げている。

1. 話し中にスマートフォンをチェック

相手が来るまでと思ってアクセスしたFacebookのフィードなのに、相手が来た後もついつい続けて見てしまう。誰かと話している途中でメールの着信音、「ちょっと待って。すぐに済むから」といってメールに返事をした……このような経験はだれでもあるはずだ。「待って」と断りも入れずに、話を中断して(=相手を待たせて)画面に向かってしまったという人もいるかもしれない。

スマートフォンやタブレットなどの端末ではなく、目の前にいる相手を大切にしよう。端末(とその先の相手)には、あなたが何をやっているのかは見えない。だが、目の前にいる相手はあなたの行動を見ている。

2. 会議中のマルチタスク

会議中にタブレットやノートPCを持ち込む……メモ代わりに利用するつもりでも、画面の向こうに広がるメールやインターネットの誘惑に引きずり込まれてしまう可能性は高い。会議でのマルチタスクは基本的にNGにしてはいかがだろうか? 出席している人の意見、議題に100%フォーカスすれば、いいアイディアや活発な議論につながるだろう。達成感や充実感のある会議は、中途半端なマルチタスクよりも作業効率アップに寄与しそうだ。

3. メールやメッセージの通知機能

スマホやPCで、メールやソーシャルサービスからのメッセージを受信したことをポップアップや音で知らせてくれる通知機能。だが、メッセージ受信を即座に知る必要があるだろうか?

よくよく考えてみると、緊急を要するものはそれほど多くはない。作業を中断させるものは、時間を決めてまとめてチェックするようにしよう。その方が、個々のメッセージに即座に回答するよりも時間は有効に使えるはず。

4. 過去をひきずる

昨日のミス、先週の大失敗……過ちは教訓になるので貴重だが、固執してしまってはいけない。自分の悪いクセや仕事の手順を学ぶチャンスに代えたら、先に進もう。誰かのミスがあなたにも影響したというときは、寛容になり、許したり理解を深める機会にしよう。過去は大切だが、固執して過去に生きるのではもったいない。

5. 陰口

うわさ話や陰口にフォーカスしても、自分のためにならない。AさんのことをAさん以外の複数の人に話すよりも、Aさんに直接話した方がよいのでは? もし"Aさんに直接話す立場ではない"と思っているのなら、それは"Aさんについて話す立場にもない"ことかもしれない。

6. 本当は"No"なのに"はい"と言う

同僚、顧客、友達の頼みを断ることは、簡単なことではない。だが断ることは、あなたが恐れているほど悪いことではない。多くの場合は理解してくれるし、あなたの意見を尊重してくれるはずだ。"No"といった瞬間は申し訳なく感じるが、悪い気分は長くは続かない。だが、本当はやりたくない・できないことに"はい"と言うと、悪い気分はずっと残ってしまうだろう。