パロアルトネットワークスは、国内企業向けに、クラウドベースのマルウェア防御サービス「WildFire」をNTTコミュニケーションズの国内データセンターを用いて提供開始した。
WildFireは2011年11月に同社から発表されたサービスであり、従来は米国のデータセンターで運用されていた。しかし、国外へ機密性の高いデータを送付することを懸念する企業・組織向けに、国内データセンターの活用が採択された。1つの国・地域で完結するマルウェア検出サービスを提供することは、米国以外では初めての取り組みであるという。既存のWildFireユーザーは、追加費用なしで新しいサービスを利用できる。
WildFireは、高度化し続ける"モダンマルウェア"に対抗するために開発されたサービスで、例えば、マルウェアと疑わしい実行ファイルについては、クラウド内の仮想化環境で実際に稼働させ、その挙動から悪意のある活動を識別することができる。そのため、従来のマッチング型のマルウェア対策では検出できない、まったく新しいマルウェアであっても特定できるというのが特長。