Verizon Communications(ベライゾンジャパン)とNECは、フィールドファイバを活用して共同で実施した地域距離および長距離向け高ビットレート伝技術実証実験において、3年連続で業界最大容量トラフィック伝送に成功したと発表した。

両社は、光チャネルを2つの光伝送波長帯域に拡張することにより、業界最大容量のトラフィック伝送に成功。これまでの実証実験では、単一の光伝送波長帯域を利用していたが、今回のテストでは、ダラス郊外にあるベライゾンのファイバループを使い、光伝送波長帯域を1帯域(Cバンド)から2帯域(Cバンド帯域+Lバンド帯域)に拡張することで、1,800km(1,118マイル)を超える長距離で40.5 Tb/s(1テラビット=1,000ギガビット)、630km(391マイル)を超える地域内の距離で54.2Tb/sの伝送に成功したもの。

今回の実証実験において、現行のフィールドファイバにて、より高い伝送帯域幅を実現することで、通信事業者が新たなファイバを増設することなく、既存のネットワークインフラをより効率的に活用できることを証明した。

両社は、2011年と2012年にも、フィールドファイバ分野において高ビットレートで伝送する技術の業界記録も樹立している。