キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は、明治大学の教育支援情報システム「Oh-o!Meijiシステム」の刷新を進め、4月より本格稼働を開始したと発表した。
全学3万ユーザー規模で活用される同システムは、「Moodle」や「GateIn」をはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)で構築し、急速に普及が進むスマートフォンやタブレットにも対応する。
旧システムでは連携していなかったポータルとクラスウェブ(授業支援システム)をシームレスに統合し、グループ機能、ポートフォリオ機能などを付加しながら、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にも対応するようカスタマイズした。
ポータル領域は、学内に流通する情報を統合管理し、教員や職員、学生が情報を共有・発信するツールを、「GateIn」をベースに開発。主な機能は、お知らせ機能、カレンダー機能、時間割/出講表機能、休講情報機能、リンク集機能、アンケート機能など。
クラスウェブ(授業支援システム)領域は、ポータル領域と連携し、操作画面も一貫性のあるデザインに統一されたシステムを、「Moodle」をベースに開発。主な機能は、レポート提出、資料配布、掲示板、アンケート(小テスト)、出席、履修者へのお知らせ、公開レベル設定、更新通知など。
同大学では、学生や職員だけでなく教員層の利用率向上に向け、啓蒙活動やPR、利用法のセミナー、動画マニュアルの作成など、さまざまな角度からのアプローチを皮切りに、本格運用後に新たに見えてくるであろう改善点やユーザーからのリクエストへの対応を進め、新たなシステムのブラッシュアップを図っていく方針。加え、スマートフォンやタブレットでの機能を充実させる方向でも検討している。