セールスフォース・ドットコムは、社内SNSサービス「Salesforce Chatter」をアップデートし、「ソーシャルグラフ」や「関心グラフ」の企業利用を支援する新機能の搭載を発表した。

今回の新機能「Chatter Topics and Expertise」によって、ユーザーが興味のあるトピックに関して、情報や対応するエキスパート、資料などを容易に見つけられるようになる。同社がソーシャルインテリジェンスと呼ぶこの機能は、Salesforce Platform上のすべてのアプリケーションに提供される。

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Salesforce Chatter(セールスフォース・ドットコムWebサイト)

セールスフォース・ドットコムのSalesforce Chatter担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、ナシ・ジャザイエリ氏は、「Serendipity(価値あるものを偶然発見する力)は、ユーザーを最適な情報やエキスパートと結びつけるだけではない。Chatterによって、社内のナレッジベースが最大限に引き出され、新しいコラボレーションと生産性を実現する」と述べている。

Chatter Topics and Expertiseでは、Salesforce内の構造化情報と非構造化情報の双方を分析・分類し、トピックに関係するエキスパート、ファイル、グループやその他の情報を結び付け、1つのトピックページで提供する。これらのトピックページは、セールスフォース独自のアルゴリズムによって自動的に整理され、ユーザーの関心や行動などに基づいて強調される。

ユーザーはChatter Topics and Expertiseを用いて、ソーシャルグラフと関心グラフの双方を活用できる。例えば新入社員であれば、仕事の方法に関するトピックページとグループを検索することで、そのエキスパートやインフルエンサーと容易にコミュニケーションを取ることができ、結果的に短時間で仕事を覚えることができるという。

なお、Chatter Topicsについては、現在パイロット版を提供中で、2013年下半期に一般提供を開始する予定。