ノーチラス・テクノロジーズは、西鉄ストアの本部基幹システムの刷新を行い、2013年3月末に全面稼働を開始したと発表した。
本部基幹システムは、Hadoop/Asakusa Frameworkを利用した基幹系システムで、現時点で日本最大規模(同社調べ 2013年4月9日現在)。また、同システムは、投資可搬性の向上のために、オンプレミス環境からアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)のクラウドサービス上に移行しHA構成にて、稼働している。
稼働している本部基幹システムは、売上・売掛金管理システム、仕入・買掛管理システム、テナント管理システム、管理会計システムの4つ。
本部基幹システムの全体規模は、総画面数で600画面、ジョブグループ数で200グループ、一日で処理するデータ件数は最大で一日20億件、総開発工数は2年間で600人月弱を要する規模となっている。
今回の本部基幹システムでは、既存システムの機能に加えて、業務の生産性向上を行うため、機能を大幅に付加しており、これまでより粒度が細かいデータを大量に扱う必要があった。そのため、分散処理基盤としてHadoopを利用している。
また、開発の規模が大きくなることから、開発効率を向上させるためにAsakusa Frameworkを利用。また、パフォーマンス/可用性の効率性を確保するために、3月の全面稼働時には、オンプレミスからAWSへの全面移行を実施した。AWSに移行することで、従来のコストで2倍のパフォーマンスをアップすることが可能となったという。