KDDIは9日、auスマートフォン向け聴き放題音楽配信サービス「LISMO unlimited powered by レコチョク」を、auだけでなくdocomo、SoftBankからも利用可能な音楽配信サービス「KKBOX」へリニューアルする。

この変更によって、サービス名から「LISMO」というブランドが消える。このため、グラフィックデザイナーの佐野研二郎がデザインした、同ブランドの白いリスのキャラクター「LISMOくん」の存続について、同社に質問が多く寄せられているという。そこで、リニューアル後の「LISMOくん」の展開について、KDDIの広報担当者に聞いてみた。

6月上旬より、現在「LISMO unlimited powered by レコチョク」として提供されている音楽聴き放題サービスが、「KKBOX」としてリニューアルされる。「KKBOX」は台湾、香港、シンガポール、マレーシアなどアジア諸国で人気を博している聴き放題の音楽配信サービスで、運営企業のKKBOXは2010年12月にKDDIの連結子会社となっている。リニューアル後は、サービス名に「LISMO」という同社のブランドは残らない。

「LISMO」というブランドがサービス名から消えるということは、今後「LISMOくん」の処遇はどうなっていくのだろうか。KDDI広報担当者は、「(今後の「LISMOくん」のキャラクター展開に関して)多くのお問い合わせをいただいています」とコメント。結論から言えば「LISMOくんはKKBOX以外の分野で今後も展開していく」という。

現在、音楽以外にも動画、電子書籍配信など、auの配信サービスの多くは「LISMO」というブランドを冠している。しかし、そもそも「LISMOくん」はひとつずつ楽曲などを選んで購入する「アラカルト購入」のサービス群を象徴するキャラクターだという。現在主流となりつつあるスマートフォン向けに提供されている同様のサービスとしては、楽曲購入用のWebストア「LISMO Store powered by レコチョク」や、購入楽曲を再生するプレイヤー「LISMO Player」などがそれにあたる。

広報担当者によれば、同社の音楽配信サービスは今回リニューアルされる「定額の音楽聴き放題」形式のほか、前述の「アラカルト購入」形式、ジャンルによってチャンネルが分けられた音楽を聴く「うたパス」などの形式があり、「アラカルト購入」形式のサービスで「LISMOくん」を今後も起用していくと説明した。

今回発表された「KKBOX」の登場でほんの少し目にする機会が減ってしまうようだが、「LISMOくん」は今後もauのコンテンツ配信のキャラクターとして活躍していくようだ。