STMicroelectronicsは、RFフロントエンドの新規格に対応するアンテナチューニングIC「STHVDAC-304MF3」を発表した。

同製品は、4チャネルの出力を搭載しており、マルチバンド対応スマートフォン(GSM/WCDMA/3G-LTE)のアンテナマッチング回路で最大4つのBST可変容量コンデンサを調整可能。また、セルラー無線の設計簡略化に向けた新しい業界標準であるMIPI Alliance RF Front End(RFFE)をサポートしている。

RFFE準拠の1.8Vインタフェースを介して制御され、高電圧D/Aコンバータ(HVDAC)として2~20Vのコンデンサチューニング電圧を生成する。また、タイムクリティカルなアプリケーション向けのトリガモードやバッテリを長寿命化するシャットダウンモードを搭載する。同製品は、標準のSPIホスト接続を搭載した3チャネルのSTHVDAC-303の後継品となっている。

なお、パッケージは0.4mmピッチ、高さ0.6mmのCSP。価格は1000個購入時で約0.5ドル。現在量産中で、サンプル品の提供も可能となっている。

RFフロントエンドの新規格に対応するアンテナチューニングIC「STHVDAC-304MF3」