大日本印刷(DNP)は4月5日、生活者中心の価値分析からサービスを開発する「サービスデザイン」を基に、新規事業の具体化に向けた手法の研究・開発や実証実験などを行う「サービスデザイン・ラボ」を、4月1日に設立したと発表した。
設立の背景として、DNPは2011年より、慶應義塾大学の武山研究室(武山政直教授)と共同で「サービスデザイン手法の研究開発」に取り組み、「Open Experience Journey Design(OEJD)」を開発し、今回、この取り組みを加速させるため、イノベーション創出に向けたサービスデザインの手法確立と普及を目指して、このたび、サービスデザイン・ラボを設立した。
「サービスデザイン・ラボ」の主な役割として、フィールドワーク・インターネット調査・ワークショップなどによる生活者の本質的欲求の発掘と多様な発想法の組み合わせによるアイデア創出方法の検討、プロトタイプ・情報整理ツール類・先端技術を応用した試作システムの開発を通じ、独自のサービスデザイン手法を研究・開発する。
また、新製品・新サービスの事業化に向けた実証実験として、イノベーションの具現化に向け、生活者や研究者、デザイナー、有識者など、多様な参加者による交流の場を提供し、アイデア創出からプロトタイプを用いた実証実験まで、トータルに支援する。
そして、サービスデザイン分野の発展と知識の共有を目的とし、NPO法人「Service Design Network」に加盟し、有識者や企業、団体と連携してサービスデザインの普及・啓発を進める。