NTTデータとデジタルガレージは4月4日、スマートフォンを利用した位置情報連動型の情報配信プラットフォーム「popinfo」を提供するアイリッジに出資したことを発表した。
アイリッジはスマートフォンを利用した位置情報連動型の情報配信プラットフォーム「popinfo」を中心にO2Oマーケティングを展開しており、2013年2月には「O2Oグランプリ」大賞を受賞している。
同社の提供するpopinfoは、スマートフォンユーザーを対象とした、集客 / 販売促進のための情報配信ソリューション。配信情報はスマートフォンの待ち受け画面にポップアップ表示される仕組みで、電子メールなどに比べて認知されやすいのが特徴となっている。
また、GPSやWi-Fiを通じて取得したユーザーの位置情報と連動した配信が可能なため、店から一定範囲内のユーザーに向けてセール情報を通知するといった使い方もできる。
NTTデータは、今回のアイリッジとの資本業務提携によってO2O分野のサービス強化に注力するとしている。同社はTwitterなどのソーシャルメディアにある消費者の行動・発言データと企業が持つ購買データとを掛け合わせて分析する取り組みを行っており、O2Oソリューションを活用することで、消費者の現在地などにあわせて、より効果的な情報を提示できるようになる。
今後、NTTデータはNTTデータ経営研究所とともに、それぞれが保有するノウハウとアイリッジの情報配信プラットフォームを組み合わせ、ECソリューション / ソーシャルメディア / ビッグデータを活用したソリューションやコンサルティングノウハウなどを提供する予定。将来は海外市場でのサービス提供も視野に入れているという。デジタルガレージはこれらの取り組みのなかで、同社の強みである商品のセールスプロモーションやマーケティングのノウハウ、広告配信プラットフォーム、決済ソリューションなどを提供するとしている。