新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4月3日、沖合に風力発電システムを設置する「洋上風力発電」の実証に向け、運転を開始した太平洋側(千葉県銚子沖)に続き、日本海側となる福岡県北九州市の沖合約1.4kmの海域に定格2000kWの着床式洋上風車を設置したことを発表した。
同発電システムの風車は日本製鋼所が製造したもので、ローター径は83.3m、ナセル高は海面上80mとなっている。
NEDOでは同発電システムを用いて、2012年10月より観測を開始している洋上風況観測システムによる洋上風況特性の研究と並行して、実際に洋上風車で発電した電力を陸上に送電することで、風車の信頼性や継続的に発電を行うために不可欠なメンテナンス技術など、沖合い洋上風力発電の導入普及に必要な技術の確立を目指す予定としている。