東京都現代美術館は、雑誌「月刊ギャラリー」4月号に掲載された記事内で「同館が閉館する」と記載されていることに関し、「全くの事実無根」と否定する声明を公式Webサイト上で発表した。

東京都現代美術館のWebサイト

東京都現代美術館が閉館する、という噂がここ数日流れていたが、その発端となったのは「月刊ギャラリー」4月号に掲載された、美術ジャーナリスト・名古屋覚氏の記事「評論の眼」。同記事の中では「東京都現代美術館を閉館し、(中略)「クールトーキョーフォーラム」を同館建物内に新設する方針を、東京都はこのほど固めた。収蔵品売却と美術館清算のために必要な条例案を年内にも都議会に提出するという」と記載されており、現在、報道各社や閉館を憂う一般の人々から同館に多数の問い合わせが寄せられているという。

同館は、この記事のうち、東京現代美術館の閉館に関する部分について「全くの事実無根」で、「閉館の予定などはございません」ときっぱり否定した。

なお、同館は2月4日～4月5日まで、メンテナンス、および次回展覧会開催準備のため休館している。4月6日からは「フランシス・アリス展 第1期 MEXICO SURVEY メキシコ編」、「桂ゆき―ある寓話」展、「MOTコレクション」展を開催する。