Adobe Systemsは3月28日(米国時間)、「Introducing Adobe Blank」において「Adobe Blank OpenType Font」と呼ばれる特殊なフォントをオープンソースプロジェクトとして公開したことを伝えた。成果物はプロジェクトページで公開されており、SIL Open Font License, Version 1.1のもとで公開されている。
Adobe Blank OpenType FontはUnicodeコードポイントをすべてカバーしており、すべてのコードポイントに対して空の、なにも表示されないグリフを対応づけるというかなり特殊なフォント。フォントを表示させても、何も表示されない。
このフォントは何も表示されないという特性を生かしたJavaScript/CSS上のテクニックとしての活用が想定されている。Webフォントとして利用することで、Webフォントがダウンロードされたかどうかを検出するといったテクニックに使用可能。ほかのフォントでは実際に表示されてしまうが、Adobe Blank OpenType Fontであればなにも表示されないので、Webフォントのダウンロードのみを検出するといった用途に使用できる。