アイ・ティ・アールは4月3日、プロジェクト管理、要件定義/要件管理、モデリング、テスト支援、構成/変更管理および統合支援/ALMを対象とした市場調査の結果を発表した。
それによると、プロジェクト管理市場は、2011年度実績で前年度比6.7%増の65億7000万円(出荷金額ベース)、2012年度は同3.7%増の68億1000万円になる。同市場は、SaaS型製品の販売を強化しているベンダーが増加し、これまで導入に消極的であった中小企業への導入が進みつつある。SaaSは金額が安価であることから、金額ベースの市場規模の伸び率は小さいものの、引き続き安定した成長を維持すると見込まれており、2016年度には77.2億円になると予測している。
その他の分野の概況は以下のとおり。
- 要件定義/要件管理 : 品質の向上や機能安全などの需要で、2012年度も9.4%増の見込み
- モデリング : 2012年度は12.6%増の予測、年平均成長率(CAGR)も8.4%と順調な伸び
- テスト支援 : 上位ベンダーが軒並み売上げを伸ばし、2012年度も7.9%増と伸び率を維持
- 構成/変更管理 : IBMがトップシェアを維持、2012年度も2011年度と同じく6.7%増と堅調
- 統合支援/ALM : 2012年度は6.7%増の見込み、リーダー不在で激しいシェア争いの様相
各分野の詳細は、同日に発行された「ITR Market View:開発支援市場2013」(CD-ROM版 17万3250円)に掲載されている。