米NASDAQ OMXは4月1日(米国時間)、BCG Partnersより国債取引プラットフォームの「eSpeed」を取得することで合意したと発表した。金額は現金で支払う7億5000万ドルのほか、普通株による分割払いも含めると12億3000万ドルとの見積もりもある。NASDAQはこれにより、米国での製品多様化を図る。

eSpeedは米国の電子債券や通貨取引プラットフォームで1996年に創設、BGCは2004年にCantor Fitzgeraldからスピンオフした。

NASDAQは新興企業を中心とした株式市場で知られており、eSpeedの取得により債券(確定利付証券)市場に参入する。NASDAQ OMXはこのところ株式市場以外の製品多様化を図っており、買収はこの戦略に沿うものとなる。買収後、eSpeedはNASDAQ OMXのTransaction Servicesの一部として提供される予定。

買収は2013年半ば完了を見込む。完了から1年で利益が出るとの見通しを示している。