マイクロアドは4月2日、同社の広告主向けディスプレイ広告の統合管理プラットフォーム「MicroAd BLADE」をオープン化し、「BLADE Open App Market(ブレード オープン アップマーケット)」として公開すると発表した。3日よりサービス提供を開始する。
同社のDSP「MicroAd BLADE」を導入する広告主企業は3月末時点で約4500社で、広告主向けに広告配信のターゲティング機能やCPAの最適化、RTB機能などを提供している。
今回、MicroAd BLADEがオープン化されたことで、広告配信に関わるテクノロジー企業は、各企業が持つソリューションやサービスをBLADE Open App Marketを通じて提供することが可能となる。
ネット広告配信は、以前は媒体の広告枠を買い取る方式がメインだったが、最近は広告の1表示(1インプレッション)に対してターゲティングや入札を行なうなど、さまざまなアドテクノロジーが出現している。
同プラットフォームは、これらのさまざまなアドテクノロジーと、広告主を結びつける「マッチング機能」としても期待される。広告主にとっては、テクノロジー会社と契約や設定などを個別に行うことなく手軽に利用できるというメリットがあり、一方のテクノロジー提供会社にとっても、マイクロアドのプラットフォーム上の顧客に向けてソリューションやサービスをアピールできる。
広告主側では、管理画面からアドテクノロジー会社の提供するサービスを選択して簡単に導入することが可能となっており、簡便さとともに、似たようなソリューションの比較や検討などにも利用できる。アドテクノロジー会社の提供するサービスは有料となるが、多様なソリューションを同一のプラットフォーム内で比較・検討・選択できるプラットフォームとなっている。
マイクロアド 代表取締役社長 渡辺 健太郎氏 |
同社 代表取締役社長 渡辺 健太郎氏は、サービス発表にあたって「ディスプレイ広告市場の発展や新たなテクノロジーの創出に寄与したい」と述べる。プラットフォームへのテクノロジー会社の参加は原則無料としており、連携規約や各種ガイドラインを整備し、中立かつ公正で開かれたマーケットの実現を目指すという。
提供されるアドテクノロジーは、広告が意図した配信先に適正に表示されているかどうかを検証するツールや、広告主が持つ顧客データを広告配信に活用するDMP(Data Management Platform)、タグマネジメントツール、広告クリエイティブのマネジメントツールなどで、当初の参加予定企業は10社。