東芝は3月29日、プラス/マイナス両方向のLED電流により動作可能な高速PLC(プログラマブルコントローラ)用フォトカプラを発表した。
PLCへ入力される信号は、国内で多く使用されるシンクロジックと、主に海外で使用されることの多いソースロジックがある。しかし、グローバル化の流れで、シンク/ソースロジックのどちらにも対応できるように 、PLC入力インタフェースに使用されるフォトカプラの前段にブリッジ回路を用意する場合が多くある。
今回製品化した2製品(バッファロジックタイプの「TLP2395」とインバータロジックタイプの「TLP2398」)は、LEDを逆並列に2つ組み合わせることで、シンク/ソースロジックのどちらにも対応することができ、ブリッジ回路の削減が可能となる。同一基板内に複数個使用されることもあるブリッジ回路を削減することにより、基板の小型化、低消費電力化、低コスト化に寄与する。
動作電源電圧範囲はVCC=3~20Vと幅広く対応しており、動作周囲温度はTopr≤125℃と高温度動作を実現している。通信速度は5Mbpsに対応しており、広い動作電源電圧範囲と温度範囲で伝搬遅延時間を250ns(最大)、伝搬遅延時間バラつきを80ns(最大)、伝搬遅延スキューを130nsで保証しており、産業用途をはじめとする通信インタフェースRS232/RS422/RS485などに対応している。また、2.3mAの低入力電流駆動、3mAの低供給電流を実現し、機器の省エネ化にも寄与する。