IDC Japanは4月1日、国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表した。

発表によると2012年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比44.8%増の933億円となった。

同社では、国内パブリッククラウドサービス市場は拡大を続け、2017年の同市場規模は、2012年比3.4倍の3178億円になると予測。

国内パブリッククラウドサービス市場 セグメント別売上額予測

2013年以降の国内パブリッククラウドサービス市場は、適用するシステム領域の多様化と、利用量の拡大が見込まれるとしており、同市場は、市場規模の拡大に伴い2012年をピークに前年比成長率は低下していくものの、依然として高い成長が継続するとしている。

また、国内パブリッククラウドサービス市場は著しく発展しており、その特徴から、クラウドを用いたIT導入を優先的に検討する「クラウドファースト(Cloud First)」を推進するユーザー企業が増加。なかでも、コラボレーティブやCRMアプリケーション、バックアップ/リカバリーサイト、一般消費者向けWebシステムなどの領域では、「クラウドファースト」の浸透が見られるという。

同社のITサービス リサーチマネージャー松本聡氏は、「新たな競争時代では、技術を核としたベンダー主導による事業開発ではなく、ユーザーが求める価値を核とした特化型ソリューションの提供が重要である」とコメントしている。