C++ is one of the most popular programming languages.

Meeting C++に、次期C++に要求されている機能や仕様の変更を紹介する記事「A look at C++14: Papers Part I」が掲載された。提案されている機能や変更から主なものを紹介することで、次期C++に関する状況がどのようなものかを伝えるとしている。紹介されている機能や変更を簡単に取り上げると次のとおり。

  • ポリモーフィックアロケータの導入
  • 初期化処理の拡張
  • boost::optionalなどの型をstd::optionalなどの標準機能として取り込み
  • OpenMPが実現している機能を標準機能として取り込み
  • UDL (User Defined Literals)を標準ライブラリとして取り込み
  • ダイナミック配列を標準ライブラリとして取り込み
  • スレッドセーフな並列待ち行列を標準ライブラリとして取り込み
  • C++にシェルのパイプラインと同様の機能を導入
  • ストリームに対するmutexの導入
  • グローバルに対するdeleteオペレータの実現
  • 詳細指定できるメモリアロケーションの導入
  • const指定で渡される参照または値に関わる問題の解決
  • 任意精度の整数を扱う機能を標準機能として取り込み
  • std::priority_queue/std::stack/std::queueをコンテナクラスへ置き換え
  • integral_constantの改善
  • TransformationTraitsに扱いやすいエイリアスを導入
  • randomに対するいくつかの提案
  • 特殊な数値演算関数の導入

提案されている機能のうち、シェルのパイプラインと同様の機能をC++に取り込もうという提案が興味深い。パイプラインは並列処理の実装としてわかりやすく、シェルの実現している機能をC++からも利用できるようにしようという内容になっている。

Meeting C++は、向こう数回に渡って現在提案されている次期C++の新機能や仕様の変更を紹介するとしている。