朝シリアルを食べ、カジュアルなビジネススーツを身にまとい車で出勤。オフィスに着くと階段で自分のフロアまでかけ上がる。TVドラマや映画で身近に感じるようになった海外のオフィスワーカーの日常だが、就職情報サイトのCareerBuilderの生活調査によると、米国の平均的な就労者の姿は少し異なるようだ。
この調査は、CareerBuilderが米国在住のフルタイム勤務者約3900人に行ったアンケート調査。期間は2012年11月の1カ月。
まずは1日のスタート、朝食から。朝食を食べないという人は23%で、4人に1人が朝抜きで出社しているようだ。日本では年齢対象が異なるが、朝食欠食率は11~14%(厚生労働省の平成23年度国民健康・栄養調査より)なので米国の方が"朝食抜き"が多いといえそうだ。朝食をとる派も、簡単に済ませられるものが多い。最も多かったのが「シリアル」で31%、次いで「果物」「卵料理」(ともに19%)、「オートミール」(18%)、「トースト」(16%)、「ベーグル」(13%)となっている。
次は出勤。会社にどうやっていくのか? 圧倒的に多かったのが「車」で、83%が回答した。次の「電車」はわずか5%なので、大差での1位であり、車社会のアメリカを実感させる結果といえる。なお、日本でじわじわ増えている自転車派は1%と、「バス」「徒歩」より少ない。だが、会社に着くとエクササイズモードに。階段を使うという人は過半数を占めた。多かったのは1階分で、14%が1階分の階段を昇っているという。階が上がる毎に比率も低くなるが、5階分以上を歩いているという人も14%いた。
会社での服装はというと、ガチガチにビジネススーツで武装する人は4%にとどまり、多くは「ビジネスカジュアル」(43%)と回答している。3人に1人はジーンズ(33%)だが、ユニフォームがあるという人も2割いた。
勤務時間は、「8時間」が最も多く38%、次いで「7時間」の21%、「6時間」の18%と続く。「4時間以下」も12%いた。その勤務時間中にどれぐらい離席するのか。職種や業種にもよるだろうが、1日に10回以上は席を離れるという人が最も多くて40%。男性よりも女性の方が席を離れる回数が多いという。なお、一度も席を離れないという人も15%いた。ランチもデスクで、という人も多く「毎日デスクで昼食をとる」という人は39%。だが、一番多かったのは「週に1~2回」の43%だった。
仕事の合間の気晴らしといえば、やはり同僚とのおしゃべりになるようだ。43%が「同僚と仕事に関係ない話をする」という。その他、「インターネットサーフィン」が22%、「私用の電話やメール」(17%)、「ぼんやり」(11%)など。
仕事が終わった後、会社が催すハッピーアワー(ドリンクサービス)に残る人は40%と半数以下。さっさと会社を離れてプライベートな時間を過ごしたいという人の方が多いようだ。ハッピーアワーで飲むものは、「ビール」が35%で最も多く、次が「水」の31%。冒頭紹介した8割以上の自動車出勤者はハッピーアワーに参加しないか、水などのノンアルコールを飲んでいるのだろうか?