セーラー万年筆は、『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの代表作で知られる漫画家・松本零士氏がデザインを手掛けた万年筆「SAILOR9」を開発し、初回限定色のオリジナルセットを500セット限定で発売すると発表した。発売は4月20日。価格は5万2,500円。
今回のコラボレーションは、松本氏が広島県の「呉市海事歴史科学館(通称:大和ミュージアム)」の開館にあたり名誉館長に就任していること、また同社の創業時からの生産拠点が同ミュージアムのある同市であることから、呉が縁となって実現したという。
「SAILOR 9」オリジナルセットには、シリアルナンバー付きの万年筆に加えて、蓋にキャプテンハーロックが刻印されたボトルインク「零士ブルー」、サイン入りペンケース、メーテルのメッセージカード、コンバーターが同梱。人気キャラクターやスカルマークなど、同氏の世界観を感じさせるモチーフが多数使われた、贅沢なセット内容となっている。
なお、今回のデザインに関して、松本氏は以下のコメントを発表している。
「子どもの頃の夢をかたちに」
・「僕にとって初めての万年筆デザインにあたり、大好きな数字の『9』をネーミングに採用した。9は、一種完成を表す10の一歩手前の数。『これから10になる』『成し遂げる!』という思いを込めている」
・「フォルムは宇宙船をイメージした。キャップが無くても転がらないよう配慮したディテールは、未来の宇宙船から発想したものだ。荒波が来ても沈まない、という意味もある」
・「僕の好きなスカル(ドクロ)は、『骨となっても戦う! 信念を貫く!』という決意表明だ。随所に刻印されている」
・「クリップのモチーフはハートだ。強さと同時に優しさも忘れたくない。『暖かい心を記録する』という思いでデザインしている」
松本氏は2013年で画歴60周年を迎え、今秋には『宇宙海賊キャプテンハーロック』(カンヌ映画祭出品予定)の映画公開も予定されている。
(c) Leiji Matsumoto